2015年8月27日木曜日

アイカツ! 3rdシーズンも終わりそうなので146・147・148話を踏まえて大空あかりについて考察してみた

 アイカツだ。アイカツの話だ。

 アイカツも今日で148話、3rdシーズンが終わり4thシーズンが始まるまでもう少しとなった。既に4thシーズンの情報は公式からチラホラと出てきているが、とりあえず3rdシーズンの話をしたい……。
 や、本当は終わってから書いてもいいかなと思ったんですが、148話を見て色々自分の中で思うところがあったので書いておく。
 なおいつものようにテンションに任せて書き殴っているだけなので、色々グダグダかもしれないけど、そこは御愛嬌で。






 まず最初に現在の3rdシーズンについてどう感じているかというと、やはり127話以降が色々と難しいんですよね。125話でソレイユが全国ツアーへと旅立ち、それを大空あかりが見送るという、いちご世代の終わりにしてあかり世代の始まりでもあるあの瞬間までは満足だっただけに、難しい。個人的に3rdシーズンはそこまで駄目だとは思っていないし、大空あかりという主人公には強い魅力を感じている。だからこそ「難しい」って表現が先に来る。まぁそう感じてしまうぐらいに色々アイカツという作品が大きくなってしまったんだな、とも思う。

 んで、何故難しいかといえば、3rdシーズン後半ってあかり・ひなき・スミレ・珠璃達の掘り下げが不足したまま新入生達を迎え入れてしまったんですよね。そこから新入生達の掘り下げも兼ねたユニットカップ編が始まってしまったことで、ますますあかり達2年生組の繋がりを描く機会は少なくなり、1人に焦点をあてる担当回も「ユニット回」へと置き換わってルミナスへと繋がっていってしまったわけです。もっというとユウちゃんの扱いもだ。
 3rdシーズン丸々使って1年生のあかり達を描き続けてほしいとまでは言わなくとも、125話からもう1クール分ぐらい彼女達の1年生らしさをやってくれても良かった。描かれない部分で彼女達は間違いなく成長しているのだろうけど、その断片だけでもお話としてもう少し触れていたかったと、まあ難しいおじさんが顔を出して悶えていたわけです。

 まあ、その辺のもやもや感とかはこの記事とかあの記事でも吐き出していたんですが……ここまで書いておいてアレですが、その辺の「巻かれた尺事情」に関しては見続けていくことで何だかんだ順応していくんですよね。もちろん未だに惜しいという気持ちはあるし、もっと違う3rdシーズン後半戦を見たかったという気持ちもあるんですが、それはそれとして「良い。応援していきたい」と感じる部分があるのも確かだったので。例えばユニットカップ編自体はあまり自分の中で評価高くないんですけど、キャラメリゼとか曲聴くだけでステージが脳裏に浮かんでしまうぐらいあまふわも込みで好きになれましたし、2ndシーズンにおけるドリアカへの印象が序盤と終盤で180度変わってしまったのと同じで、見続けるからこそ見出せる味もある。

 ただそれはそれとして、3rdシーズンに対してある別の感情が強まっておりまして。
 それが何かっていうと、要するに俺は「大空あかりの視点で描かれる大空あかり回」を欲しているんだなあ、ということに気付いてしまったんですよな。大空あかり視点は「モノローグ、独白、リアクション」とかに言い換えてもいい。

 そも何で大空あかりという主人公が好きかというと、やっぱり2ndシーズン76話でのインパクトある登場がでかかったと思うんです。それからも彼女は77話、80話と定期的に登場回が挟まれていき、96・97話でいよいよ積み重なったものが爆発して新たな輝きを見せてくれた。
 3rdシーズンが何故物足りないと感じてしまうのかというと、未だに「挫折からのハートのメロディー、という96・97話のカタルシス」を求め続けているからなんですよね。そしてそれは大空あかりの心の動きが魅力的だったからなんだと思っています。それがつまり「モノローグ、独白、リアクション」という奴でして。一方、そこが徹底して描かれていない(ように見える)のが3rdシーズン後半という現実なわけです。
 新入生目線からの「先輩像」を描くという意図もあったと思うんですが、それを考慮したとしても、あまりにも大空あかり回というべきお話が少なすぎる。その結果、「全体の中の客観的な大空あかり(の成長)」ばかりに焦点が行ってしまって、物足りなさに繋がっている。もっというと何考えてるのかよく解らない。

 つまり時間を早めて掘り下げ不足からの新入生登場と、あかり達の成長を行ってしまったことよりも、そもそも「今の大空あかりの話」が少なくなってきてしまっていることが問題なんじゃないかと思ったわけなんです。むしろ成長した大空あかりの片鱗は凄く良く描かれていると思うので、だからこそ彼女視点の話をもっと見たいんだと。それはただの担当回という意味ではなく、他のアイドル達に対するリアクションも含めたものです。125話でいちごに「スターライトクイーンになる」と言ったあの時のようなエモーションが見たい。

 これは世代交代して凛・まどか世代に話が移ったのであれば問題ない箇所なんですが、少なくとも3rdシーズンまでは(恐らく4thもですが)あかりGenerationなわけなので、改めて振り返ってみると違和感が強いよなあと。特に146話から148話に掛けて描かれた「新条ひなきの心の動き」を見てしまうと尚更と言いますか。146話でアイカツ8に選ばれなかったひなきが、147話のルミナス結成を切っ掛けに自身の在り方を振り返り、148話では神谷しおんという先輩のぽわプリと女優への向き合い方を通じてルミナスとしてのヒントを得ている、あの部分です。
 これこそ「あかりGenerationの大空あかり」に期待していた部分であり、求めていた成長(心情)回だったんですよね。なので147・148話は3rdシーズンでもトップに来る出来だと感じています(もちろん148話はしおん初CG化やドリアカサプライズもありますが)
 ちなみに146~148話はひなきだからこその良さなので、別にそこをあかりにすれば良かった、という意味ではないです、念の為。特に147話からの148話でのしおんとひなきの会話はあの2人だからこその良さ……。

 ともあれひなき回をここまでやってくれたのであれば、あかりの描写もやってくれるはず……と思いたいんですが、残念ながら3rdシーズンの残り話数的にそれは無さそうなんですよねー。スタッフ的にはもうあかりとスミレは十分成長したから大丈夫と感じているのか、それともルミナスとして活動するであろう4thシーズンに隠し玉を用意しているのか、そのどちらかのはず。もし完成された大空あかりとして続いていくんであれば、それは物凄く勿体ないなぁ。

 ただ、最初にも書いたように3rdシーズンは駄目なのかっていうと、個人的にそんなことは無いと思っていますよ。むしろ俺は凄い好き。ただもっともっと大空あかり回を見たいと求めてしまうだけなんです。107話や123話のようなデザイナーとアイドルという関係性を意識したセナツバとのお話とか、112話や116話でのチャレンジする大空あかりの姿とか、あと115話や126話で見せる一面とかももっと欲しい。更に言うなれば117話だって凄く素敵だ。
 そう、つまりもっと、もっとだ。もっと大空あかりの目線をくださいというだけの話なんです。そしてその隣にいるであろうスミレやひなき、珠璃、ユウの姿も欲しいというだけの話で。今なら凛やまどかもいるし、場所が移ればみやびやここねだっているわけですよ。

 だからこそ、4thシーズンでやってくれると思いたいおじさんだ。
 もっと言っちゃえば今の大空あかりのハートのメロディーを聴きたいんだ……。
 あれ本当名曲です。あかりVerもさくらVerもどっちも良い。できればあかりVerもCD化してほしい。

 そうやって書いていくとやっぱりアイカツは良い作品だと思うし、3rdシーズンの締め方と4thシーズンのメインストーリーも楽しみになってきますね。何となく3rdシーズンはそれ単体で完結するのではなく、4thシーズンとセットで「あかりGeneration」として終わらせてくるんじゃないかな、と勝手に妄想しています。