2015年6月4日木曜日

『感想:XenobladeX / The Vanishing of Ethan Carter / スナッチャー(PCE)』

 ゲームとアイカツだけでもりもり時間が過ぎていく……。

 引き続きゼノクロも遊んでいる最中ですが、スプラトゥーンも発売されたしレトロゲーやりたい衝動も混じって大変なことになってきた。というかFallout4の発表がすんごい穏やかじゃない。ずっと待ち続けていたんじゃよ……。とりあえず近況も兼ねた簡易感想を投下。




●ゼノブレイドクロス
 ゼノクロに関しては感想を書くのが難しいので、長文感想とかは書かないかもですな。
 とりあえず前作に比べると相当ニッチなゲームと言いますか、「滅茶苦茶楽しい部分と、どうしてそんな仕様になったと首を傾げる部分が同等にある」という感じで、感想を書こうにも書けない何かです。
 ただ遊んでみると解るんですけど、ゼノクロだからこそ体験できる面白さやスケールがたくさんあるので、改善してほしい箇所は山ほどあってもモチベーションが下がったりはしないんですよね。起動時・ブレイドホーム往復時以外にロードやエリア切替がなく、文字通り惑星ミラという大地をぐるんぐるん移動できる新鮮さの前では、操作性の悪さとかインターフェースの使い辛さとかは霞んでしまう。まさに遊べば解るゲームっすな。
 ただメインストーリー(特に終盤)は思いのほかパンチが弱く、そこだけが惜しいかな。まぁこのゲームのメインストーリーって「数多あるクエストの中で、当面の方針となるもの」程度の扱いですから、ある程度は仕方ないかなとも感じています。ただ惑星ミラに眠る謎とか、背景設定自体は刺激的なものが多いので、今後のアップデートや拡張を期待したいところ。
 とりあえず「ゼノブレイド"の"続編」ではなく、また違う新作として楽しんでみるのがオススメです。

●The Vanishing of Ethan Carter
 友人からギフトとしてプレゼントされたので有難く遊んできました。
 霊視能力を持った探偵「ポール・プロスペロー」が、少年「イーサン・カーター」からの奇妙な手紙を受け取り、彼が住む集落「レッド・クリーク・バレー」へ赴くというオープンワールド風のアドベンチャーゲームです。
 オープンワールド風、と書いたように今作は舞台となるレッド・クリーク・バレー内をある程度自由に動き回ることができます。加えて、開始時にも特徴的なアナウンスで通知されますが、基本OPからEDに至るまでシステム側からプレイヤーにゲーム的な情報を通知することがありません。
 良くも悪くも広大なフィールドに突然放り出され、とりあえず探索してみよう、というプレイ感になります。とはいえ、一般的なオープンワールドゲーとは違い、イベント自体は一本道的に配置されているので「自由に動けるMYSTシリーズ」という印象ですね。あくまで「イベントをスルーして何処まででも歩ける」という感じです。
 逆に言うと、最初はイベントのフラグに気付かないまま、延々歩き回って先に進めない、という状況に陥りやすいです。この辺チュートリアルがあっても良かったな、と思います。一応チュートリアル的なイベントはあるんですが、それすらもプレイヤー自身が気づかないと発生しないので悩ましい。
 ただそこをクリアして遊び方が解れば以降はサクサクですね。
 ストーリーはレッド・クリーク・バレーで起こったとある事件・儀式の真実を解明する、という体で進行します。なので道中には手記や新聞といったTIPSが多く、そこからプレイヤー自身が脳内で補完していく形になるかな。肝心のEDは賛否がありそうだな、と感じましたが、どちらかというとその結末に至るまでの背景を考察するのが楽しいな、という印象です。
 EDを知った上で、道中に散りばめられた情報を眺めていくと中々面白いので二周目推奨ですね。個人的には満足したADVでした。

●PCE版スナッチャー
 レトロゲー欲が爆発した結果、最初に用意したのはPCエンジンの実機環境だった……。
 ブレードランナーをベースとしつつも、当時流行っていたであろうSF作品のオマージュが大量に詰め込まれた、サイバーパンク好きにとっては夢のような作品。PS・SS版と異なり、パッケージには専用の設定資料集も封入されています(確かPS・SS版には無かったはずだ)
 この資料がまた偉い細かくてですね、無駄にネオコウベの歴史とか読めるのでSFスキーには堪らんものがあります。フラグ管理もコマンド総当たりADVの中では緩めに作られていて、比較的詰まることなくサクサク進む印象かな。その分、関係のないコマンドに大量のテキストが詰め込まれていて「寄り道」できるようになっているのが良いっすな。
 今遊ぶならPS・SS版の方が圧倒的に敷居が低いとは思いますが、移植に際して幾つかの表現やBGMが差し替えられてしまっているので、原点的な完全版スナッチャーを遊びたいのであればPCE版かなぁ、と思います。ただその辺考え出すと「PC88版は」「MSX2は」「いやいやSDスナッチャーは」みたいなことになるので、PS・SS版で良い気はしますね。
 ただPCE版の味は堪能させてもらったので、個人的には遊んでよかったかな。
 昔のハードはある種の時間旅行を味わえるから楽しい。
 ……あとはPCE版に限った話じゃないんですけど、伏線を回収する為に最終章が丸ごとボイスによるオートプレイになってるところ、今見るとやっちまった感ありますね、色々。小島監督この頃から変わってないんだなあというか、MGS4の8割以上がムービーだったのに納得というか。
 まぁ本来構想にあったACT3~5を1章に纏めるとこうならざるを得ないのかなあ、とも思いますが。何れにせよこの頃の監督の切れ味は好きですね。最近に関しては、まぁTPPがどうなるのか次第、です。KONAMIがアレなことになっていますけども。