2015年4月9日木曜日

『感想:Bloodborne』

 三周目を終えて全エンド見たので簡単な感想を投下。ネタバレ注意です。

 久々に熱中して遊べるアクションゲームでした。俺はソウルシリーズ自体はかじった程度の経験しかないんですが、それでも感覚として実感できるほどbloodborneのゲーム部分は一新されていましたな。まあそのせいなのか、正直「惜しい部分」や「物足りない部分」も多いんですが、そこは今後のパッチや拡張、続編での改良を期待したいところ。
 特にマルチ周りはマッチング仕様の改善をお待ちしています。対人は冗長に感じたのでやらなくてもいいんだけど、協力ぐらいはスムーズにやりたい。あとロード時間な!



 
 とりあえず難易度的な感想。
 デモンズ序盤で心折れた身からすると、本編一周目は丁度良かったと思います。
ただし禁域の森からメンシスの悪夢までのマップ構成と、ローゲリウス・エーブリエタースの番外ボスとなれば話は別だ!
 全体的に攻撃・回避のモーションが速めになっていますし、各行動のスタミナ消費も少なくてとにかく戦闘が軽快。ダメージを食らっても一定時間以内に殴り返せば多少HPを回復できるので、盾を構え、敵のパターンを突いて反撃を狙う戦闘から、「殴れば殺せる。殴られれば死ぬ」という、スピード感ある戦闘になったのは大きいかな。
 「敵の攻撃が来ると反射的にステップ・ローリングを連打してしまう人」なんかはBloodborne合ってると思います。そういう意味ではソウルシリーズの流れは継いでいるけど、アクションとしてはほぼ別物といえます。

 惜しかったのはスピード感が増した結果、遊べば遊ぶほどバランス調整が大味に感じられたことかな。一周目は一部マップ・ボスを除けば程良いスリルとカタルシスを味わえましたが、二周目・三周目と遊ぶごとに敵の耐久・火力が右肩上がりで強化されバランスが崩壊してくる。三周目入る頃にはこちらの成長自体が頭打ちしてきますし、カンスト難易度とかあまり考えたくないですなあ……。

 とはいえ、何だかんだ全エンド見る程度には遊んでしまったので、PS4を持っているならば是非、という感じかな。なおおまけ要素である自動生成の「聖杯ダンジョン」に関しては、「オプション要素にハクスラを用意してはいけない」という気持ちで眼からハイライトが消えました。基本的な発想は好きなんだけど、あれは根本的に色々作り直さないと深度5とか楽しめない気がする。詳しく書くと長くなるので割愛しますが。

 あとは「装備の少なさ」について書かれてる感想も見かけましたが、個人的にそっちは気になりませんでした。基本Bloodborneの武器は変形するので、一種類につき二つあるようなものですし、使いやすいものがあればずっとそれ使ってしまうので気にならないというか。とはいえ、「周回時に同じ装備見つけても使い道がない」とか「防具の個性が無さすぎて物足りない」というのは確かにその通り、って印象ですな。

 お話としては脳内妄想していくタイプなので、あまりここで書くことはないんですが、ゴシックホラーめいた雰囲気を前面に押し出しつつも、蓋を開けてみればクトゥルフ的な狂気によるコズミックホラーだったのが驚きでした。序盤と終盤で雰囲気が変わりすぎているけど、クトゥルフ好きなので俺は楽しめたかな。ただ、そこを知らないとギャップに戸惑う可能性があります。あと基本的にNPC達に救いは無かったです!