ゲーム遊び過ぎなので、簡易感想で纏めて投げていくスタイル。
●バレットガールズ
D3パブリッシャーよりVITAで発売されたTPS。
言ってしまえば、長い歴史を持ったお嬢様学校を舞台にサバゲを行うというお話ですな。
各高校にサバゲ部(レンジャー部)が設置されていて、比較的大規模な大会が開かれていたり、試合に使う武器・弾薬は改造されているので、弾丸が当たっても「服が破けるだけ」だったりと、『ガールズ&パンツァー』に『閃乱カグラ』を足して割ったようなテイスト。
当然メインキャラ達は美少女ばかりですし、服・インナー・装飾品による細かな着せ替え要素も充実しています。全裸にさせた敵の服は奪うことができるし、各ステージのボスを倒すと「尋問」と称した愛撫モードに入ることもできます。その際に使えるアイテムには「電動マッサージ機」や「チョコバナナ」とかあるし、本当D3らしい頭悪い設定っすね!(褒め言葉)
どう考えても趣味嗜好が「オッサン的」なので、そういう馬鹿げたエロスが好きな方にはオススメです。
ただ、ストーリーとしては「主人公入部~夏の合宿」で終わっているので、次回作があるなら「大会編」になって他校の生徒とか出てくるんじゃないかな。続編あるのかは解らんですが。
んで、ゲーム部分なんですが、個人的には「トライ&エラーで最適解を探るパズルアクション」だと感じました。TPSとしては出来るアクションが限られているし、操作性も決して快適というわけではない。どちらかというと遊び難い部類に入ります。欲しい操作をさせてもらえないもどかしさ。
とはいえ、どのステージにも攻略法があるんですよね。巧く操作できなくても簡単に最高ランクを取れる勝ち筋がある。制限時間がある仕様上、1ステージ3~5分、長くて10分前後で終わりますから、試行錯誤もあまり苦痛にはならない感じ。
そういう意味では熱中できたのかな。2~3日ぶっ通しで遊び、一通りやりたいことをやって満足したら気持ちよく終われるようなゲームでした。ただ本編だけなら数時間で終わってしまうので、値段を考えると割高かもしれません。そこは好みと相談で。
あとキャラクターの3Dモデルはやたら可愛かった。「尋問」での表情が細かく変わるところとか、地味に作り込まれているので、この娘達でドリクラ作ってくれないかなあ、とゲスい顔になりましたね。俺は凄い楽しみましたよ、このゲーム。
惜しむらくはドロップ率がカツカツなことと、1ステージ辺りの獲得ポイントが少なすぎて高額アイテム買うのがしんどいことかな。DLCで効率的なステージとか追加されそうですけども。
●シャリーのアトリエ
アトリエシリーズとしては久々の、PS3に入ってからは初となる「日付制度の撤廃」を試みた最新作。ゲームとしては面白かったと思うのですが、章仕立てで進むRPG調と思わせておいて、その実、ゲームの中身はいつものアトリエだった、という若干噛みあわない作品になっていた気がします。
もちろんアトリエらしさは大事なんですけどね!
ただイベントのボリュームがプレイヤーの進行速度に比べると圧倒的に足りていない。今までのアトリエは効率的に遊ぶにしろ、自由に遊ぶにしろ、プレイヤーごとの進行速度があって、その中でフラグを満たしたイベントを見ることができたわけです。
なので、イベントとしては多少ぶつ切りになっていたり、総量としては少なめでも、その間はプレイヤーの速度が補っているので違和感は少なかったんですよね。
ところが、シャリーは条件が進めば話が進行するという形になったにも関わらず、イベントの繋げ方やボリュームは変わっていない(むしろテキスト量は少なくなっている可能性もある)
その結果、メインシナリオも、サブシナリオもボリューム不足だったんですよね。アッサリと淡白に物事が片付けられすぎているといいますか。話のスケールは徐々に広がっていくのだけど、サクサク進みすぎて実感が伴わない。キャラごとに用意されたサブシナリオに至っては、一部整合性が取れておらず、時系列が入り乱れているものもありますし、何ともはや、という有様でして。
シャルロッテ、シャリステラという、育った環境、錬金術を行う目的も異なる2人のシャリーが出会い、協力し合い、時にはすれ違いながら成長していく、という物語の本筋は好みだっただけに惜しい。とにかく惜しい。プレイを終えた後も「惜しい」と思いながらも「好きだなぁ」と思えてしまうもどかしさと言ったら。これでシャリー達の関係をきっちり掘り下げ、仲間達と親しくなっていく過程を描いてくれたなら……。
シャリーPlusと言わず「新・シャリーのアトリエ」を待っています、という感じでした。
とはいえゲームとしては非常に安定してました。
『マナケミア』をベースにしたと思われる、前衛と後衛を切り替えながら、効率的にダメージを稼いで短期決戦を狙っていく戦闘システムは良かったですね。『マナケミア』自体、実はザールブルグ以降のアトリエでは一番好きな作品だったりするんですが、コマンドバトルにも関わらず独特なスピード感があって癖になります。
日付が無くなったことで特定ダンジョンでの素材採取・ドロップ集めも捗るようになりましたし、それに加えて戦闘が面白いとくれば稼ぎと調合が加速する。シナリオのボリュームさえあれば今後もこのシステムで良いんじゃないかな、ぐらいには思っていたり。
まー黄昏シリーズは次で完結? しそうな気配もあるので、できればイベントのボリュームを何とかしてほしいかなあ。多少のバグはいつものことと割り切れるんですが、流石にクリア直前で「序盤に発生したであろうサブイベント」が発生したのには首を傾げてしまった。
でもキャラクター達は黄昏ではエスロジの次ぐらいに好きかな。やはり惜しい、惜しいんですなーともやもや。