最近『逮捕しちゃうぞ』のアニメ版を見直しています。
原作も含めて好きな作品の一つなんですが、今振り返るとオリジナル要素の多い挑戦的なアニメだったなぁとしみじみしてしまいます。原作をベースとしたエピソードもありますけど、日常パートを支えていた準レギュラーの一部はオリジナルキャラでしたし、最終的には主人公の片割れがオリキャラの1人と恋愛関係に発展するっていうんだから、もうその発想と決断力が凄い。
何より凄いのは、そういったオリキャラ達が良い味を出していたってことです。
FOX和尚とか見直していても「好きだなあ」と思える良い爺さんですし、件の恋愛にまで発展してしまう東海林も決して嫌味に感じない男なんですよね。大胆すぎるオリジナル要素なのに、見ていて違和感がない。
それでいてシーズンごとの時間軸はキッチリしていて、1期から2期への2年という時間経過もキャラクター達の変化で表現されている。中々進まない美幸と中嶋の恋愛模様とか、学生だった佐賀沙織が大人になって警察官になるところとか、本当アニメだけの世界観を描き切ってるんですよなー。拘りすぎてしまった結果なのか、2期終盤の恋愛ドラマ押しには賛否分かれてますが、個人的にああいう展開は好きだったので普通に楽しんでました。
原作は良くも悪くも藤島作品らしいメカ重視漫画ですし、全7巻と短いので、アニメほど強いインパクトはないんですよね。淡々とメカ描写とコミカルなアクションを楽しむ作品になっているといいますか。あれはあれで面白いので、是非読んでもらいたいんですけどね!
……もしや、これは『攻殻機動隊』の楽しみ方に近いのではないだろうか?
あれも原作大好きなんですが、もはや別物となってしまったS.A.Cや押井版もやっぱり好きなんですよね。こういうメディアミックス全てを楽しめる作品に出会えているというのは幸運なことなのかもしれない。
といいつつ、3期目にあたる『逮捕しちゃうぞフルスロットル』に関してだけは色々言いたいわけなんですが、まぁ当時の偏見もあると思うので、ひとまずフルスロットルも見直してみようかな、と適当に書いたところで唐突に終わります。
こう、振り返りたくなったのさ!