夏頃(7~8月?)に上限解放といった無料アップデートが来るようなので、とりあえずそれまでは静観かな? まぁS3お仕事とかあるわりにアイドル達のランクはA1までだったんで、これは何処かでSランク追加されるんだろうな、とは思っていたんですよね。
ただ個人的にプロデューサーランクの上限解放はいらなかったような……と思いつつ、まぁ感想を。
●概ね理想的なアイマス新作
自分はアーケード時代からプレイしている千早Pなので、『アイドルマスター2』に関わる騒動もリアルタイムで経験していたんですが、流石にそこそこ年月が経過しているし、その辺はアニマス(と劇場版)で救済されたと思っているので触れないことにします。
ただ、その上で「理想的なアイマス続編」になれたのがワンフォーオールじゃないかなと思いました。アイマス2も問題点は幾つかありましたが、オンライン対戦を省き、シングルプレイに特化したのは良い変化だと思っていたんですよね。オーディションに「スコア」を導入したり、ゲージを溜めてのブーストアピールを行えるようになったり、何れも対人戦向きではないけれど、シングルだったらやっていて爽快な要素でした。
なので、個人的には「アイマスの魅力は対人戦にある」という考えを捨てたくないんですけども、ゲームとしてのアイマス2は肯定派だったりします(賛否はあるでしょうけどね)
ワンフォーオールはそんなアイマス2の「シングルプレイ性」を継承しつつ、「13人同時プロデュース」「アイドル一人一人の育成」「期限のないエンドレスプレイ」という要素を投入して、より育成SLG的なシングルゲームに進化したと思っています。
これまでのアイマスは「限られた期間の中でどれだけの結果を出せるか」を試行錯誤するゲームだったので、そういった期限が存在せず、プレイヤーがマイペースに好きなアイドルを育成し、プロデュースすることができるというのは新鮮でしたね。
今後もアーケード・箱マスをベースにし続けるのも厳しいと思うので、そういう意味では良い改革だったかな。アイドルの育成もレベル・スキルツリーとRPGらしさが増しているんで面白いですしね。オーディションも基本的には2の仕様を流用してますが、スキルのコンボ・シナジーによるスコア稼ぎとかできるようになったんで実に楽しい。
成長が明確に実感できるようになってるんで、育成物が好きな人はハマれると思いますよ。相変わらず音ゲー要素もあるにはありますが、昔と違ってステータス面でプレイヤースキルを補えるようになってますしね。無茶な挑戦をせず、コツコツ進めていけば難易度は簡単です。
あとは13人プロデュースが可能となったことで、お気に入りのアイドルに囚われず、765プロメンバー全体を俯瞰して育てられますし、イベントも複数のアイドルによる交流が追加されたのでカップリング(?)的にも捗るんじゃあないでしょうか。アーケード・箱マス時代のシナリオも再解釈されて盛り込まれていますから、そういう意味でも「新生アイマス」としての口火を切れてると思います。
昔のアイマスが好きだったPにも、アニメを見て興味を持ったPにもオススメですね。
●惜しいのは終盤単調になりやすいところ
と、個人的には褒め殺し確定な作品だったんですが、残念ながら粗も多いです。
一番気になったのは、13人のアイドル達を育てられるとはいえ、基本的にやることが変わらないことかな。「レッスン→ふれあい(会話イベント)→お仕事(オーディション)」をルーチンし続けることになるので、1人目をクリア(IE勝利)する段階でややマンネリ化してきます。
イベントに関してはアイドルごとの味わいがあるので問題ないんですが、「お仕事」に関しては何をするにもオーディションなので変化球が欲しくなってくるんですよね。これはエンドレスプレイという仕様も関係していると思います。要は期限がないから緊張感もなく、プレイにメリハリが出てこないわけです。
今作はアイドルを自由に編成できるので、育ったアイドルを組み込めばごり押しも可能ですしね。進めば進むほどオーディションの緊張感が無くなり、無双プレイによるマンネリを引き起こしてしまうわけです。こればかりは長所であり短所ともいえる仕様なので、やむを得ない感じかな?
OFAを下地にした続編が出るのであれば、オーディション以外のゲームモードもあるといいかなあ、というところでしょうか。
もっともこれ以外の点に関しては些細な粗なので、個人的には買いな一作。
DLCは相変わらずえげつないアンロック商法ですし、収録曲も上手いこと人気曲を回避しているんで、きっと今後DLCで追加されるんだろうなあ、と邪推してしまうのもしょうがないかな!
ただその上でも良い新作だったかな。