2013年11月10日日曜日

プレイレポート『トーキョーN◎VA:見上げてごらん、夜空の星を』

◆アクトトレーラー
 真教浄化派。
 N◎VAの破滅を願うテロ組織。
 邪悪な毒蜘蛛が、N◎VAに陰謀の糸を張り巡らせ、致死の毒を注入しようとする。
 陰謀は、N◎VAに生きる人々の理性を、運命を歪ませて――。

 離れた娘を思い、酒に溺れる男を。
 過去の悪夢に苦しむ、若き猟犬を。
 毒の滴る糸が絡め取っていく。

 けれど、陰謀の闇の中でも。
 ほんの少しの良心が、微かに光る星のように、運命の先を照らし出す。

 トーキョーN◎VA THE AXLERATION
 「見上げてごらん、夜空の星を」
 かくて運命の扉は開かれた。

 と、いうことで、先月はN◎VAXでRLをしたんですが、今回はキャストでプレイすることができました。
 面子は前回遊んだ時と同じメンバーで、RL1名・キャスト3名という布陣。
 ルールブックに収録されているシナリオを遊んだので、内容に関して細かく触れることはできないんですが、簡単なメンバー紹介を交えながら自分の所感でも書いておこうと思います。

◆メンバー紹介
 ▼RL : Urakawa
  2回目のルーラーを担当してくれたサタスペ狂。
  今回のシナリオ、前回に比べると情報項目が多めだったので、NPCのロールと合わせて結構疲弊したのではないかと思います。
  プレイ中もガッツリスタミナを食われているようだったので、感謝感謝の言葉に尽きます。
  本人はルーラー向いてないようなことを言ってましたが、個人的にはそんなことないと思いましたよ。彼は手札も良くてクライマックスフェイズで禿げそうになった。

 ▼PC① 『フェイト』 : "路地裏の探偵" 甲斐 流星
  旧東京を再現した下町風の観光ブロック『N◎VAアサクサ』に事務所を構える探偵。
  嘗ては特務警察ブラックハウンドに所属していたが、ある事件の捜査中にIANUS(電脳)を損傷。
  ウェブとの繋がりを絶たれ、ウェット(電脳化していない人間)同然の身体となってしまう。
  それを切っ掛けにハウンドを去ることとなり、現在は警官時代の人脈を活用しながら、ボディーガード兼探偵として活躍している。

  前回に引き続いての参戦となるウェットなフェイト。
  彼は仕事の度に重傷を負っては、報酬が治療費に消えていくという王道を行くような貧乏人。
  元ハウンドという格好良い背景を抱えながらも、流星のプレイヤーの趣味なのか、前回のアクトでは率先してエキストラにボコボコにされるという美学を発揮したのが印象的。
  今回は本編開始前に死亡した親友とその娘を縁として、アクトに関わってくる形でした。
  身体に巻きつけている包帯を操作して雑魚を吊りあげたりと、今回もアグレッシブな演出が冴え渡っていましたが、個人的に印象に残ったのはEDシーンでした。何れ風化していくであろう亡き親友との記憶を回想しつつ、調査記録に残して終わるという演出は渋くて良かったですね。
  しかしまあ、ウェットであるということは、ウェブのネガティブリスクを軽減できる一方で、ニューロエイジにおける恩恵の大半を失い、ある意味では社会から隔絶されるということでもあると思います。
  EDにおいて、流星は自身を「ろくでなし」と評価していましたが、度々事件で出会うキーパーソン(ヒロイン?)から距離を取ろうとするのも、彼なりの生き方が反映された結果なのかなあ、と感じたりしました。

 ▼PC② 『トーキー』 : "顔無しの主" 黒野 悟理
  N◎VA最大のマスコミ企業『マリオネット』が開設する「チャンネル99」の現場レポーター兼AD。
  プロデューサーである結城あやの下、アイドルを行っていた時代もあるようだが、年齢を含めてその背景には謎が多い。表と裏で言動を使い分けているようで、表では未だに芸能人としての地位を確立しながら、裏では凄腕ハッカー"顔無しの主"として恐れられている。
  ただし、その技量はレポーターとしても十二分に生かされているようで、予算不足の番組を補うように、日夜N◎VAのウェブに潜っては情報を収集している。

  こちらも前回に引き続いての参戦となるニューロなトーキー。
  彼女のキャラクターシートにも書かれているんですが、ニューロとしての技術、トーキーとしての立場を生かす腹黒キャストです。
  今回も幼い小学生を相手に、大人の駆け引きをちらつかせようとしたり、手にした真実の転がし方に拘りを見せたりと、実にあくどいロールを見せつけていたのが流石というべきでしょうか。あとは、「部屋に置かれた謎の大型トロン」や「何か因縁がある"らしい"古びた闇羽(小型拳銃)」など、ケレン味を利かせたギミックの使い方がうまいなあ、と思います。
  前回アクトに関わった他キャスト達は、彼女の本性に気付いている素振りがあったので、今回こちらが担当したキャストは「本性に最後まで気付かない」という方向性で関わってみました。多分今後も「明るくて優しいトーキー」と思っていきそうです。

 ▼PC③ 『イヌ』 : "死走機関" 姫城 雪華
  ブラックハウンド機動捜査課に入隊して1年目の、まだまだ新米な女性警察官。
  そこそこな警察の家柄で生を成しながらも、両親への反発等から房総で走り屋をやっていた過去も持つ。ハウンドに所属したのも、走り屋時代に出会ったレイとの繋がりによるもの。
  誰に対しても言動では丁寧に接するが、それとは裏腹にここぞの行動は過激的。
 
  今回使用したキャストでした。
  ハンドアウトに相棒の捜査官がいたので、どうせなら後輩キャラの美少女にしようと思いました。
  現在放送中の某吸血鬼アニメ及びその原作がトリガーになった可能性も一割未満ぐらいあるかもしれない。
  スタイルはイヌ◎ カゼ● カタナで、エアロバイクに乗って戦う白兵型。ヴィークル好きなんです。
  まあ、作成時は結構満足のいく構成だったんですが、実際に回してみると結構改善すべき点があったかなあ、と思わされたり。一般技能、スタイル技能のスート選択が奥深くていいですね。
  エアロバイクに乗って敵陣に突撃したり、先輩と決別して自立するようなシーンもできたので満足。
  今後もちょいちょい機会があったら使ってみたいと思います。

 とまあ、こんな感じの面々で遊んでいましたとさ。
 大体身内だと自分がGMをしているんですが、どうやら今回は持ち回りでRLできそうなので、今更ながらじわじわと驚きを覚えている。次は流星のプレイヤーがRLを担当。どうやらニューロエイジ最大の宗教組織「真教教会」内の権力争い物になりそうです。
 どんなアクトが待っているのか。イキテカエリタイ(鳴き声)