まずはFF13シリーズ第3弾であるライトニング帰還から開始。てか、FF13が発売された当時は、ここまで続くシリーズになるとは思ってもみなかった……。
FF13-2はあるだろうな、って感じだったんですが、まさか主人公の名前がタイトルにまで発展するだなんて! 流石ライトニングさんだ! 何処までも突き抜けるネタ感!
とりあえず軽く遊んだ感触を書いておこうと思います。
世界観はFF13-2の数百年後として設定された大陸「ノウス=パルトゥス」。
FF13-2はマルチEDにも関わらず、最終的にはバッドエンドに帰結するという鬱展開自動生成システムを搭載していましたが、今作ではその流れを継承して終焉を迎えつつある末期世界が舞台となっています。今回のライトニングさんは至高神ブーニベルゼの使いとして、世界が滅ぶ前に1人でも多くの人間を「箱舟」に搭乗させることが使命となるわけなんですが、シナリオに関してはFF13シリーズの醍醐味というべきか、徹底的な置いてけぼり感が強いので割愛します。
こう、何というか、専門用語が多いとか、世界観がどうとかではなく、単純に台詞回しが「俺格好良い! すげえ!」という優越に満ちているので、どう解釈しようとも「ほげー」と鼻水を垂らすことになると思います。フォローするなら世界観とストーリーの流れは意外とシンプルだと思うんですよ、FF13って。ただその出力がユーザーに向いていないので、何処までも噛み合わない。
毎度勿体無い代物だなあ、とは思います。
ゲームとしては、独立した文化を持った「4つの大陸」を巡り、メイン・サブクエストをこなしながら世界が滅ぶ「13日後」に備えるというもの。公式はオープンワールドを謳っており、現実世界の2~3秒=ゲーム内の1分として進むリアルタイム方式。
ただ、オープンワールドとはいってもTESシリーズ等のように広大なフィールド・探索性があるわけではなく、そこそこな面積を持った都市・フィールド内でタイムマネジメントするゲームだと感じました。
今作は時間帯や経過日数によって行ける場所・発生するクエストの種類が変化しますし、「世界余命」という形でのゲーム的タイムリミットも存在しています。クリアしていないので予想も混じっていますが、世界が終わるまでの間にどれだけやり込められるか、というゲームになるんじゃないでしょうか。
1周目は軽く流しながらプレイの感覚を掴み、周回を重ねて効率化していくという遊び方になっていくと思います。そういう意味では「時間制限が気になってじっくりプレイできない」という感想も出てきそうですね。朝6時になると、どの場所にいても強制的に拠点に戻されてしまいますから、とにもかくにも情報を蓄積し、それに基づいた予定表を組んだ方が良さそうです。
ただゲーム的には好感触。
FF13シリーズは毎回ゲームシステム(というか戦闘)は面白いから困る。
今回操作できるのはライトニングさんだけですが、3種類のスタイル(装備・アビリティセット)をリアルタイムで切り替えることで攻防支援を兼任できるようになっています。移動の概念や、敵のモーションに合わせたジャストガードの要素が追加されたことで、アクションRPGっぽい操作性にもなってますしね。行動パターンを探り、弱点を突いてHPを確実に削っていく遊び方は従来通りですが、この戦闘はやっぱ面白いなと思う。
特筆すべきは「スタイル」の仕様ですね。
ベースとなるウェア(服)や、各種アクセサリを組み合わせてライトニングさんを着せ替えすることができます。今作は身に着ける衣服によって能力が変動するので、データ的な追及と着せ替えを試行錯誤することができるわけです。エロい衣装も多くて大変満足です(ゲス顔)
アビリティも装備のように着脱・強化ができるようになってるんで、自分なりに攻撃パターンを作って動かすのは面白いですね。なおかつ外見の満足度も高ければ愉悦タイムになる。
その代わり成長システムはなくなりました。ステータスはスタイル補正と、クエスト報酬で自動的に上昇していきます。この辺は賛否ありそうですが、着せ替えが楽しいんで相殺だと思いました。
そういう意味では、うん、やっぱ悪いゲームではないんだよなあ。
いやむしろゲームは面白い。やっぱ癌はシナリオなんだ。
あとは時間制限の縛りが強い点ですが、これは周回でどれだけ改善されるか、にもよるかな。
とまあ、そんな感じです。