2013年11月6日水曜日

またホワイトアルバムの季節が来ちゃったんですけど……



 WHITE ALBUM2のアニメ、放送してますね。
 原作シナリオライターである丸戸さんがシリーズ構成・脚本にも関わってるってことで、どんな風に映像化されるんだろうと期待してたんですが、思った以上にいい出来だった。

 ADVって基本的に背景+立絵で進行するんで、延々と同じ場所で会話をしたりとか、1つの時間帯で場所がころころ変わったりするんですが、映像としてそれをやると色々違和感が出てきますよね(素人考えではありますが)。
 その点、アニメ版のホワルバ2は、原作を下敷きにしつつもアニメとして展開を再構成しているのが好感触。同じ会話でも見せ方、繋ぎ方を大きく変えてきているので、「原作物」というよりは「アニメルート」として楽しめます。

 特にキャラクターの動作や表情が細かく、映像で表現できる描写を詰め込んでいるので見ていて興味深い。あと雪菜の本質が全開に出ていて早くも胃が痛い。
 もちろん省略されている部分もあるので、性急に感じる個所はあるかもしれませんが、ノスタルジックな恋愛アニメをやっていますよ。この作品では雪菜とかずさという2人のヒロインが登場しますが、それぞれの違いを是非とも堪能してほしいところ。
 特に雪菜の「いい意味で人間臭い性格」が俺は大好きでね!

 自分が望む言葉を口にさせようと会話で駆け引きを仕掛けてくるところとか、故意と無意識の中間をいく、悪気のない計算高さが実に素晴らしい。
 人によって好き嫌いが大きく分かれるヒロインだと思うんですけどね!
 ぱっと見は「ADVらしい王道メインヒロイン」な設定だけに、丸戸節というべき「生々しさ(≒面倒くささ)」が目立つヒロインになっているかなと。
 でもそこを含めて魅力的な女の子になっているのが良い感じだと思います。

 ただアニメではプロローグにあたる「introductory chapter」までしか映像化しないようです。
 円盤の方が売れるなど、明確なヒットがあれば続きもやるかもしれないとのことなので、密かに応援していきたい。何せプロローグといっても、ボリューム的にはTRPGでハンドアウト配られた状態に等しいのでね! アニメ終わって続き気になる人は円盤かゲームを買おう!(ダイレクトマーケティングで終わる)