2013年10月17日木曜日

英雄伝説 閃の軌跡 雑記3

 最後に軽くシステム周りの感想を。
 間を置いて纏めてみると、やはり良いところは少なめだろうか。
 色々一新させているわけなので、個人的にはネガティブな粗ではなかったんですけども、
 良くも悪くも「続編を待て!」という感じでございます。

●オーブメント周りの一新
 もっとも手が加えられたのがここかな。
 従来の「装着したクオーツの属性値合計で使えるアーツが変わる」という仕様を廃止。
 パッシブ系とアーツ系という形で分割されました。

 これによって能力値を上げているだけでは使えるアーツの幅が広がらない、というカスタマイズ性が生まれたわけなんですが、「碧の軌跡」で実装されたマスタークオーツ(成長要素がある装備型クオーツ。装着するだけで幾つかのアーツが使用できる)は健在なんですな。
 手数・火力不足に見舞われる序盤こそ、クオーツのバランスを練る楽しみがあったんですが、マスタークオーツが成長して固定アーツが増えてくると、「パッシブ系で固める選択が有りになってくる」。逆にカスタマイズできる幅が狭まってしまっていることに気づかされます。
 クオーツのレアリティが上がると、パッシブ+アーツといった複合型も出てきますし、現状では属性値型の方がオーブメント弄るのは面白いですね。

●Sクラフトの扱い
 今回のSクラフトは「キャラクターの成長によって解放される切り札」というストーリー性が強くなっており、開始段階では一部の熟練者を除いて使用できなくなっています。
 雑記1でも触れましたが、個人的にこのバランスは好感触。
 Sクラフトが使えない分、戦術リンクと通常クラフトでやり繰りせざるを得ないバランス、グッドですね。ボスも初見殺しの構成が多く、装備周りを練り直して挑む必要がありましたし、3章までのバランスは好きでした。

 ただ全員のSクラフトが使えるようになってくると、やはりいつもの軌跡シリーズ。
 特に「初手の火力2倍」といったクオーツと合わせて使うと、開幕Sクラフト×4でラスボス撃破も余裕になっています。……いつもどころじゃないな?!
 まあ、「"ロア・エレボニウス"をラスボスと言えるのか」は微妙だったりもするんですが……ストーリー部分とも絡みますが、「クライマックスというべき落としどころ」が無かったのが、閃が消化不良に終わってしまい、かつ賛否の声が上がっている要因だと思います。
 データ的にも、シチュエーション的にも、中ボスで本編が終わっちゃってるんですよね。
 終盤のバランスが大味に感じていたのも、全力をぶつけられるラスボスの不在が影響しているのかもしれません。

 なので序盤はシリーズでもっとも難しく、後半はシリーズでもっとも簡単になるという落差だった気がします。
 あ、でもクラフトと新クオーツのシナジーは面白かったですから、続編で化ける可能性もあるんじゃないかな。今回キャラが多い分、能力に個性が強く出ているので、パーティ構成によって遊び方が変わるのは面白かったです。決して悪いところばかりじゃないですね。

 ただ即死特化にしたフィーは強すぎるので2周目やるときは外そう。
 めっちゃ可愛いんだけどな! ぺろぺろ。