2013年10月10日木曜日

英雄伝説 閃の軌跡 雑記2

 ようやっとクリアしましたが、いやー面白かった!
 ロード時間やカクつきといった問題もありましたが、一度波に乗ってしまえば気にならなくなる程度には夢中になってしまいました。まぁどちらも無い方が良いんですが、その辺りは今後のパッチに期待しましょう。
 少なくともPS3版に関してはモチベーションに影響するほどでは無かったかな、という印象。

 感想としては「実に理想的な続編展開だった」の一言。
 何かもうラストが畳みかけるような伏線ラッシュだったので、ネタバレ考えると何も言えなくなる濃厚さだネ!

 「零・碧の軌跡」と同時期なので、相互に補完し合っている作品とも言えるんですが、流れとしては「空の軌跡」から直接続いているんじゃないかな、という気がしました。
 主役はあくまでも主人公であるリィン達ですが、彼らを取り巻く環境は「空の軌跡」のEDあってのもの。特に空FC・SCで決断した"彼"の行動は、この世界に大きな影響をあたえる気がしますね。何となくファルコムがやりたい「シリーズのラスト」が見えてきたような気がします。

 軌跡シリーズが開始して早9年、作品数にして6作目ですが、今のところ良い具合に展開できているんじゃないでしょうか。空の軌跡SCでは「最後の最後に大きく風呂敷を広げてきたなあ」とわくわくしながらも、果たして畳み切れるのか、という懸念を抱いたものですが、今のところ確実に伏線を回収し、世界を発展させていると思います。

 一方で「スタッフのやりたいこと」が肥大化した結果、分割販売せざるを得なくなってしまっているのには賛否がありそうかな。「零・碧の軌跡」は、アニメ1期・2期ぐらいには個々で完結していましたが、「閃の軌跡」に関しては完全にお預け状態です。下手すれば空の軌跡FC以上の「ここで終わっちゃうのォ?!」感。でもプレイ時間は53時間なので、別に短いわけじゃない不思議。
 ただ「続編! 続編はよ!」というもどかしさがモチベになっている側面もありますし、訓練されたファルコムファンとしては、周回しながら来年を待ちたいところです。

 システム周りの感想についてはまた後日。
 以下ネタバレ含めた咆哮につき伏せ。

 →しかし思ったのは、機械(ロボット)の存在感が大きくなってきているかなー。空SCで初登場した《人形兵器》(無人機械)は有りなんですが、人間が搭乗できる《機甲兵》や《騎神》の存在には「えええええ、閃はそこまでやっちゃうの?! この世界観で人型搭乗兵器とか、絵面が完全にゼノギアスじゃねえか!」と突っ込んでしまった。
 《騎神》戦闘のシステムもゼノギアスを超思い出した。でもやってるとき俺のテンションは超高かった。
 言うても「イベントバトル」ぐらいの扱いだったんで大丈夫だと思うんですが、続編で全員が《機甲兵》や《騎神》を操縦し始めて、気づけばロボット溢れる「英雄伝説 カオスフレアSC」になっていた――なんてことにならないよう祈っています。

 あ、でも「帝国編はそういうテイスト」と割り切ってるならいいかなあ。

 伝承として「巨大な兵士(ロボット)が戦っていた時代」が語られるような地域だもんなあ。
 展開やデザイン自体は熱かったし、「技術の発展」も感じられて嫌いじゃないですしね。《騎神》に関しては古代文明の遺産だろうから、ゼムリア文明~暗黒時代の人々なら作れちゃうだろうな、って思いますし。《機甲兵》も《人形兵器》を発展させたらそうなるわな、と。
 ただ英雄伝説は「人間同士が戦うこと」も魅力の一つなので、続編ではその辺のウェイトを間違えないようにしてほしいなあ、ってところですかね。設定自体は好きなので大いに構わない。

 何れにせよ、ここまでエンタメを盛り込んで成立させている世界観って(JRPGでは)少ないので、ファルコムには是非完結まで貫いてほしいなあ、と思います。
 過去作プレイ必須に近くなってきたので、プレイ時間とか考えるとオススメし辛くはあるんですが、各国の歴史や企業、組織が絡み合って、登場人物がリンクしあってるところとか、群像劇でとても良いなあ、と思います。