とりあえず第1章を終えての初見。
ゲーム部分は手加えられていて思うところ多いんですが、ちゃんとファルコムですよ。面白い。
●ストーリー周り
過去作との繋がりとしては、軌跡シリーズ1作目である「英雄伝説VI 空の軌跡」から存在を提示されていた《エレボニア帝国》が舞台になります。七耀歴1204年なので、「零・碧の軌跡」とほぼ同じ頃ですかね。プロローグで列車砲周りのシーンがあったので、零・碧を跨ぐ形で進行していくんじゃないかな、という予想。
特に「碧の軌跡」では、ED~エピローグの間に「2年の空白期」が存在しているので、その辺りを「閃の軌跡」で描くことによって相互補完されるんじゃないかな、と読んでいます(シリーズの傾向的に閃の軌跡SCで、という可能性もありますが)
で、ストーリーの方なんですが、主人公達の立場は「帝国士官学校」の新入生、つまり閃は「学園物」となります。第1章を終えた限りでは、学生生活を行う「Aパート」と、実習として帝国各地に赴く「Bパート」の2構成なのかな?
Aパートは、仲間との個別イベントを進めながら、校内の依頼を解決していく形式。ダンジョンとして「旧校舎地下の探索」が設けられています。
Bパートはいつもの軌跡シリーズですね。街道、都市、ダンジョンを往来し、メインストーリーやサブクエスト、探索をこなしていくというRPG的な流れになります。で、ボスを倒せば章終了と。
この辺りは「零・碧の軌跡」で発展させた拠点型と、英雄伝説シリーズの特徴であるロードムービー型の両方を落とし込んだのかな? ずっと学園生活をする、というのもらしくないなあ、と思っていたので、個人的には好感触な塩梅です。
●ゲーム周り
とりあえずグラフィックが完全3Dモデルになった!
ファルコムもここまで作れるようになったのか……と驚く一方で、果たして既存ユーザーはこの路線を求めていたのだろうか、という疑問も少々。
モデリングはまだまだぎこちないですし、ディスク読込が掛かっているのか、かなりの頻度で「ラグ」が発生しています。俺はPS3版を買ったのですが、VITAだとロード時間も長くなってしまうようで、今のところデメリットの方が大きいような気も。
10月3日にパッチが出るそうなので、そちらでの負荷軽減に期待したいですね。
あとは3Dモデルになったことで、フィールドアクションからのバックアタックがやりづらくなったかな。
障害物に引っかかりやすいので、敵の背後に回り込もうとしても高確率で失敗してしまいます。
殴って動きを止めても一瞬だけなのであまり意味がないですし。
碧までは「バックアタック取っての先制ラッシュ」が定番になっていたので、シリーズ通して遊んでいると違和感が強いかもしれません。
代わりとしては、仲間と連携して手数を増やす《戦術リンク》の要素が増えました。
今回は序盤のSクラフト・ブレイクに制限が掛かっているので、通常攻撃・クラフトと《戦術リンク》を駆使しての手数攻めが鍵になっています。敵の数も多いですしね。
シリーズが出るごとにインフレが加速していたので、一度システムを解体して変化を加える、ってのは大事だと思います。最初は《戦術リンク》の旨味が解らなかったんですが、第1章ボス戦で実感できましたし。STRブーストと崩し補正UPからの《戦術リンク》つおい。
それによって通常クラフトも個性的になったので、従来のSブレイクとアーツ押し以外にやりようがある、ってのは楽しいかな。あとは「ラグ」が何とかなれば、なれば……。