さてさて、今月はヴァニラウェア開発、アトラス発売のゲーム「Dragon's Crown」を遊んでおりました。発売直後は各店舗で売り切れが続出し、地元でも「緊急入荷」と「完売」の知らせが交互に飛び交うような売れ行きだったのを覚えています。
アトラスといえば、インデックス周りの問題で存続が危ぶまれていますが、こうして無事新作が出たことは喜ばしい。女神転生を筆頭に長く触れているメーカーの一つなので、可能な限り最善の形でブランドが続けばいいな、と見守っているこの頃です。
……まぁちょいちょい入ってくる情報を見るに、難しそうだなぁという顔をしていますが、し、信じてるよ!
それはさておきDragon's Crown、通称ドラクラですよ。
まったりプレイでしたが、コツコツと進めていき、先日ようやっとプラチナトロフィーをゲットしました。
いやー凄く面白かったですね。懐かしいようで新しいベルトスクロール型アクションでございました。
ディレクターの神谷さんがアーケードのD&Dに関わっていたこともあり、全体的にTRPG(もといD&D)を意識した設計だったのが特徴だったと思います。
登場人物達に直接喋らせることはせず、ゲームマスターがナレーション形式で物語を語る試みは大変興味深い。世界樹の迷宮で注目されるようになった切り口ですが、よりTRPGナイズされた進行だったかなと。
ファンタジー好きはもちろんのこと、卓上ゲームを嗜む人にも遊んでもらいたいかな。
逆にいえば、過去のヴァニラウェア製品に比べるとドラマ性は弱めです。
「ラウンド」という形で構成されたステージ進行、ステージ内で稼いだスコアが経験値に反映される仕様など、どちらかといえばアーケード感覚で遊べるゲームだったと思います。
レベルやスキル、装備の概念はありますが、ステージごとに初見殺しの要素が含まれるので、育成以上に繰り返しプレイして覚えていくゲームセンターの楽しみに近いかなと。残機やコンティニューの概念があり、スコアが一定量溜まるとエクステンドもしますし。
プレイヤーの腕と装備が充実していれば、ステージを周回して稼ぎ続けられる辺りも好みでしたね。
クリア後には「混沌の迷宮」という、延々と階層が続くチャレンジダンジョンも解放されますし、ワンコインを投入するように遊べるというのも好感触でした。
一方でハックアンドスラッシュ(とRPG)の要素は少なめだったかな?
インフェルノを終える頃には装備厳選がほぼ完了していたので、メインはステージ攻略・ボス対策というアクション性だったと思います。この辺りはレジェンダリーやユニークといった、滅多に入手できないワンオフ物があると違ったかもしれません。
ただRPGよりもアクションとして楽しんでしまっていたので、個人的には気になりませんでした。最終的には「装備大量に抱え込んで青天井スコアをたたき出してやるぜェー!」みたいな顔になっていたので!
オフ・オンでの最大4人プレイにも対応していますし、操作性もキャラクターごとに異なっていて楽しめます。誰かの家に集まってファイナルファイトやグレイトバトルを遊んでいた世代はドストライクじゃないかな?
シングルで遊ぶも良し、コミュニケーションツールとして遊ぶも良し。
最近のゲームとしてもお値段高めな設定ですが、安定してオススメできる作品です。